2013年09月17日
北アルプス縦走Vol.5 薬師峠~折立
8月13日~17日
4泊5日 テント泊 北アルプス縦走
5日目 薬師峠~折立(下山)
Vol.1 折立~薬師峠
Vol.2 薬師峠~雲ノ平
Vol.3 雲ノ平~黒部五郎小舎
Vol.4 黒部五郎小舎~薬師峠
いよいよ最終日。
山に入ってから5日目。
見事、薬師岳行きを勝ち取った私は、
いつものようにam3:30起床。
支度を始め、
山専ボトルからお湯を注いでコーヒーを作り、
カロリーメイトで1人の朝食。
簡単な朝食を終えたのが、am3:45。
まだ外は真っ暗闇…
暗闇の山はヘッデンをつけていても怖いから、
空が明るくなる4時半ぐらいに歩き出すつもりでいたが、
準備も終わってしまったし、
耳をすませば、薬師岳方面へと進む足音も聞こえる。
行っちゃおう!
トイレに寄り、水場でナルゲンボトルに水を汲み、
am4:05 出発。
1本道の登山道。
ヘッデンの明かりを頼りに進んでいく。
暗闇の山ってなんでこんなに不気味なんだろう…
熊に会いませんように…
お化けがでませんように…
早く日の出の時間になりますように…
それでも足取りは素晴らしく軽い♪
アタックザックに入っているのはナルゲンボトルのみ。
後はショルダーバッグに地図と行動食とカメラ。
ペンキ印やリボンを慎重に確認しながら歩いて行くと、
闇に包まれた樹林帯を抜け、景色が開けた。

夜明けだ!
空が明るくなりだしてホッとした。
そして森林限界に出ると、

一つの道標が出てきて、

しばらく歩いて、薬師岳山荘が見えてきた。

まだまだ元気だったから写真だけ撮って薬師岳山荘はスルー、
そのまま山頂へと向かった。

この斜面を見て、子供たちを思い出す。
子供達が一緒だったら…

きっとこの道を見てテンション下がるんだろうな~(笑)
この急坂を上り詰めた先の景色は…

薬師岳山荘、その奥に太郎平小屋、
そして昨日に歩いた黒部五郎岳から太郎平までの稜線が一望出来た。
そして薬師岳の山頂が見えると、

右手には中央カール、その奥、右から黒部五郎岳、笠ヶ岳、弓折岳、三俣蓮華岳、祖父岳、
2年前にHIKER’Sと登った奥穂高岳、
北穂高岳、槍ヶ岳、鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳と北アルプスの山々が広がった。

2日前、あの鷲羽岳に登ったんだな~
そして水晶岳を諦めたそのとき、
絶対に薬師岳は登ろうって決意したんだ。
いよいよ山頂!

am5:40 薬師岳(2,926m)登頂!

山頂からは北薬師岳と金作谷カール、
画面中央に去年父ちゃんが登った剱岳、
そしてその右側に2年前に新潟チームと登った立山(雄山)、
左側に奥大日岳が。
いつかはここから室堂へと続く縦走路も歩いてみたい。

そしてうっすらだけども、
富士山の頭を見ることが出来た。

山岳信仰のある薬師岳、
山頂には薬師如来が祀られている、立派な祠がある。

祠の脇にいるのは往路でお知り合いになったオトウサン^^

祠に手を合わせ、オトウサンより一足さきに山頂を後にした。

帰りは薬師岳山荘にあるベンチで一休み。
柿の種の小袋を開けて食べ始めたら、
美味しくて、ほとんど食べてしまった。
景色を見ながらカリカリ、柿の種を食べてると、
さっきのオトウサンが降りてきて、
私の横に腰を下ろす。
オトウサンとは我が家と行程がほとんどいっしょで、
歩いているルートは違っていたが、
宿泊地は一緒だった^^
そんなオトウサンから一言。
「この年になっても、山を歩ける丈夫な足をもらって、親には感謝しなきゃだな~」
ホッコリした気持ちになった。
ありがとう、オトウサン♪
挨拶をして、先に出発。
バッジを買いに薬師岳山荘に寄ると、
なんと今までどこでも売り切れになっていたジュースが売っていた♪
みんな喜ぶかな、
と思って1缶お買い上げしてザックにしまった。

往路では漆黒の闇に包まれてた樹林帯も、
すっかり爽やかな朝を迎えていた。

am7:15 無事薬師峠のテン場に到着。
子供達は、のんびりした朝を満喫していた(笑)
空は快晴!
am8:40 撤収、パッキングを終えてテン場を出発。
お姉ちゃんは今回の山旅で、
ショルダーベルト、チェストベルト、ウエストベルトの重要性について学んだ(笑)

この道を歩くのも最後になるんだな…

ここからの景色もとうとう見納め…

太郎平小屋を折立方面(下山)に進めば、
たった数歩で、この景色ともお別れになってしまうだろう。
太郎平小屋から3日間かけて歩いてきた、
ほぼ森林限界での周遊コース。
常にこの景色を眺めながら歩いてきた…
太郎平小屋で最後のエネルギーチャージをして、

am9:30 太郎平小屋を下山に向けて出発。

この5日間での山歩き、そして山々の眺めが、
一歩、一歩進むごとに、
一つ一つ思い出となっていってしまう、
そんな現実に寂しさを感じた。
登ってきた時の記憶を子供たちと一緒に辿りながら歩いていく。
約3時間、目の前に自動販売機が見えると、

いよいよ登山口の折立に到着。
終わった…
いつもならすぐに車に直行だが、
この時は父ちゃんも私も、
登山口にあるベンチにゆっくりと腰掛けた。
子供達が「早く車に行こうよ~」と言ってきたが、
父ちゃんが、
「しばらく余韻を楽しませてくれよ」
と言った。
本当にそういう気分だった。
4泊5日は長いようで、あっという間だった。
最後に折立登山口にそびえ立つ、
樹齢200年のどんぐりの木と一緒に記念撮影^^

下山後に記念撮影を撮ったのは初めて。
でもこの1枚が妙に嬉しい^^
たくさんの出合い、響く声音、人の優しさ、しんせつ。
山で得るものは、
歩いた記録よりも、
たくさんある。
思い出となった5日間の山旅を、
しっかり心に刻んで、
ザックを背負い車へと向かった。
おわり

4泊5日 テント泊 北アルプス縦走
5日目 薬師峠~折立(下山)
Vol.1 折立~薬師峠
Vol.2 薬師峠~雲ノ平
Vol.3 雲ノ平~黒部五郎小舎
Vol.4 黒部五郎小舎~薬師峠
いよいよ最終日。
山に入ってから5日目。
見事、薬師岳行きを勝ち取った私は、
いつものようにam3:30起床。
支度を始め、
山専ボトルからお湯を注いでコーヒーを作り、
カロリーメイトで1人の朝食。
簡単な朝食を終えたのが、am3:45。
まだ外は真っ暗闇…
暗闇の山はヘッデンをつけていても怖いから、
空が明るくなる4時半ぐらいに歩き出すつもりでいたが、
準備も終わってしまったし、
耳をすませば、薬師岳方面へと進む足音も聞こえる。
行っちゃおう!
トイレに寄り、水場でナルゲンボトルに水を汲み、
am4:05 出発。
1本道の登山道。
ヘッデンの明かりを頼りに進んでいく。
暗闇の山ってなんでこんなに不気味なんだろう…
熊に会いませんように…
お化けがでませんように…
早く日の出の時間になりますように…
それでも足取りは素晴らしく軽い♪
アタックザックに入っているのはナルゲンボトルのみ。
後はショルダーバッグに地図と行動食とカメラ。
ペンキ印やリボンを慎重に確認しながら歩いて行くと、
闇に包まれた樹林帯を抜け、景色が開けた。

夜明けだ!
空が明るくなりだしてホッとした。
そして森林限界に出ると、

一つの道標が出てきて、

しばらく歩いて、薬師岳山荘が見えてきた。

まだまだ元気だったから写真だけ撮って薬師岳山荘はスルー、
そのまま山頂へと向かった。

この斜面を見て、子供たちを思い出す。
子供達が一緒だったら…

きっとこの道を見てテンション下がるんだろうな~(笑)
この急坂を上り詰めた先の景色は…

薬師岳山荘、その奥に太郎平小屋、
そして昨日に歩いた黒部五郎岳から太郎平までの稜線が一望出来た。
そして薬師岳の山頂が見えると、

右手には中央カール、その奥、右から黒部五郎岳、笠ヶ岳、弓折岳、三俣蓮華岳、祖父岳、
2年前にHIKER’Sと登った奥穂高岳、
北穂高岳、槍ヶ岳、鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳と北アルプスの山々が広がった。

2日前、あの鷲羽岳に登ったんだな~
そして水晶岳を諦めたそのとき、
絶対に薬師岳は登ろうって決意したんだ。
いよいよ山頂!

am5:40 薬師岳(2,926m)登頂!

山頂からは北薬師岳と金作谷カール、
画面中央に去年父ちゃんが登った剱岳、
そしてその右側に2年前に新潟チームと登った立山(雄山)、
左側に奥大日岳が。
いつかはここから室堂へと続く縦走路も歩いてみたい。

そしてうっすらだけども、
富士山の頭を見ることが出来た。

山岳信仰のある薬師岳、
山頂には薬師如来が祀られている、立派な祠がある。

祠の脇にいるのは往路でお知り合いになったオトウサン^^

祠に手を合わせ、オトウサンより一足さきに山頂を後にした。

帰りは薬師岳山荘にあるベンチで一休み。
柿の種の小袋を開けて食べ始めたら、
美味しくて、ほとんど食べてしまった。
景色を見ながらカリカリ、柿の種を食べてると、
さっきのオトウサンが降りてきて、
私の横に腰を下ろす。
オトウサンとは我が家と行程がほとんどいっしょで、
歩いているルートは違っていたが、
宿泊地は一緒だった^^
そんなオトウサンから一言。
「この年になっても、山を歩ける丈夫な足をもらって、親には感謝しなきゃだな~」
ホッコリした気持ちになった。
ありがとう、オトウサン♪
挨拶をして、先に出発。
バッジを買いに薬師岳山荘に寄ると、
なんと今までどこでも売り切れになっていたジュースが売っていた♪
みんな喜ぶかな、
と思って1缶お買い上げしてザックにしまった。

往路では漆黒の闇に包まれてた樹林帯も、
すっかり爽やかな朝を迎えていた。

am7:15 無事薬師峠のテン場に到着。
子供達は、のんびりした朝を満喫していた(笑)
空は快晴!
am8:40 撤収、パッキングを終えてテン場を出発。
お姉ちゃんは今回の山旅で、
ショルダーベルト、チェストベルト、ウエストベルトの重要性について学んだ(笑)

この道を歩くのも最後になるんだな…

ここからの景色もとうとう見納め…

太郎平小屋を折立方面(下山)に進めば、
たった数歩で、この景色ともお別れになってしまうだろう。
太郎平小屋から3日間かけて歩いてきた、
ほぼ森林限界での周遊コース。
常にこの景色を眺めながら歩いてきた…
太郎平小屋で最後のエネルギーチャージをして、

am9:30 太郎平小屋を下山に向けて出発。

この5日間での山歩き、そして山々の眺めが、
一歩、一歩進むごとに、
一つ一つ思い出となっていってしまう、
そんな現実に寂しさを感じた。
登ってきた時の記憶を子供たちと一緒に辿りながら歩いていく。
約3時間、目の前に自動販売機が見えると、

いよいよ登山口の折立に到着。
終わった…
いつもならすぐに車に直行だが、
この時は父ちゃんも私も、
登山口にあるベンチにゆっくりと腰掛けた。
子供達が「早く車に行こうよ~」と言ってきたが、
父ちゃんが、
「しばらく余韻を楽しませてくれよ」
と言った。
本当にそういう気分だった。
4泊5日は長いようで、あっという間だった。
最後に折立登山口にそびえ立つ、
樹齢200年のどんぐりの木と一緒に記念撮影^^

下山後に記念撮影を撮ったのは初めて。
でもこの1枚が妙に嬉しい^^
たくさんの出合い、響く声音、人の優しさ、しんせつ。
山で得るものは、
歩いた記録よりも、
たくさんある。
思い出となった5日間の山旅を、
しっかり心に刻んで、
ザックを背負い車へと向かった。
おわり

Posted by akko(ageha) at 09:06│Comments(0)
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