2013年12月10日
甲武信ヶ岳Vol.1
11月23日~24日
甲武信ヶ岳
出発前夜から毛木平登山口駐車場で車中泊。
am6:30に出発予定だったけど、
寝坊してam7:00に出発。

手袋なしでは、あっという間に手はかじかんで動かなくなってしまうぐらい気温は低い。
1泊2日の行程は、
毛木平から十文字峠経由で、大山、三宝山(埼玉県最高峰)を縦走、
甲武信ヶ岳山頂からは僅かに下って甲武信小屋でテン泊、
翌2日目に甲武信ヶ岳に登り返し、
復路では千曲川(信濃川)源流に沿って歩く、
周遊コースを選択。
毛木平を進むと道が2つに分かれる。
右に行けば千曲川源流コース。
左に行けば十文字峠経由となる。
空は雲ひとつない快晴だったが、
樹林帯の中には朝日が届かず、
暗い森の中を進んでいく。
すっかり葉を落として冬支度の出来た木々たちの足元には、
沢山の落ち葉が敷き詰められていた。

子供達が落ち葉で遊び始めたから、
しばらく休憩がてら歩みを止める事に。

子供達を眺めながら、
「Nao君はまだかな~」と思う。
甲武信ヶ岳へはNao君も一緒に登る事になっていたが、
我が家だけで一足先に出発。
後に出発するNao君とは、
そろそろ合流してもよさそうな時間だった。
子供達の落ち葉遊びもひと段落、先へと進み、
八丁坂に差し掛かると、
傾斜がキツくなる。
急登にちょっと不機嫌になりはじめたneo君から、
「Nao君は、来ないの~」
という質問が多くなる。
もしかしたら、別のコースを行っちゃったかも…
そんな心配をしはじめた頃、
Nao君が姿を現した^^
neo君が満面の笑みを浮かべる^^
Nao君が加わったおかげで、
勢いづいた子供達は、
キツい八丁坂も元気に登りきり、
先を歩いていた父ちゃんとも無事合流。
八丁坂ノ頭からは5人で歩き出す事が出来た。

八丁坂ノ頭からは、やっと木漏れ日が差し込むようになり、
気持ち明るく歩けるようになってくると、
日差しがサンサンと降り注ぐ、
十文字小屋に到着。
ザックを下ろしてコーヒーを入れて休憩。
日差しが暖かく本当に心地よい。

山で生ビールを見ると、
毎回思い出すのがHIKER′S!
生ビールで思い出すな!、って怒られそうだけど(笑)
今年の夏の北アルプスでも、
生ビールを見るたびに何度も何度も思い出した^^
それだけ私の中で、
山の楽しい思い出として印象に残っているんだろうな。
この時は生ビールでなく缶ビールだったけど、
そんな変わらぬ山でのNao君の姿が、
なんだか嬉しかった♪

しばらく暖かな十文字小屋の中庭で談笑してから、出発。
次に目指すは大山。
大山、山頂直下には鎖場あり。

岩場に雪が混じってしまって、
足場が滑りとても登りにくかった…
足の置き場に困っている私を、
スイスイっと鎖場を登りきった子供達が上から私を見下げる。
あの子達はどうやって登ったんだろう…???
疑問に感じながら必死に登った。
鎖場を登りきると、
展望が開ける。


景色に感動しながる進むと、
大山頂上となる。


ここから一旦下って、
気持ちよい樹林帯を歩いていくと、

武信白岩山が現れる。
現在は登山禁止となっているので、
山を巻いてその姿を眺めながら歩いた。

ここらで行程の約半分をすぎた程度だったが、
休憩を度々いれながら、
お喋りを交えながら、
歩き進んだ。

大きな奇岩があちこちに現れるようになってくると、

「尻岩」に到着する。

こういったネーミングは子供達を楽しませてくれるから本当に有難い^^
ここから三宝山への長い登りが始まる。
本当にここの区間が地味に辛い時間だった。

日の当たらない登山道は暗く冷たい。
真っ直ぐに伸びる登山道の先に光が点のように見えるが、
歩けど歩けど、その光は近くなってこない…
この時、私はただただ日の光を求めて歩いていたと思う。
そしてやっと目の前が明るく開けると、
三宝山(埼玉県最高峰2483.3m)の山頂広場へと到着した!

甲武信ヶ岳よりも標高の高い三宝山。
三宝山に来て、
ようやく甲武信ヶ岳の姿が見える。
富士山と並ぶ甲武信ヶ岳。

甲武信ヶ岳まであともう一息…
三宝山から一旦下って、
尾根上の平坦な道を行くと、
甲武信ヶ岳山頂までの最後の上り。

見上げれば、山頂に人影が見える。
最後の力を振り絞って、
ようやく甲武信ヶ岳と記された大きな山名標ある頂上に到着。
甲武信ヶ岳(2475m)登頂!

山名標のすぐ横にある大きなベンチに腰掛け、
安堵の表情を浮かべる子供達。
頂上からは、富士山、八ヶ岳、南アルプス、北アルプス、
そして奥秩父の山々を見渡せる絶景が広がる。

ようやくたどり着く事が出来た…
がんばった分だけ本当に嬉しかった!
夕方になりつつある、
傾いた日の光に照らされた山々は、
見ていて飽きることはなかったが、
テン場までまだ歩かなければならないから、
早々に山頂を後にし、
約15分ほど下った場所にある甲武信小屋を目指した。
つづく

甲武信ヶ岳
出発前夜から毛木平登山口駐車場で車中泊。
am6:30に出発予定だったけど、
寝坊してam7:00に出発。

手袋なしでは、あっという間に手はかじかんで動かなくなってしまうぐらい気温は低い。
1泊2日の行程は、
毛木平から十文字峠経由で、大山、三宝山(埼玉県最高峰)を縦走、
甲武信ヶ岳山頂からは僅かに下って甲武信小屋でテン泊、
翌2日目に甲武信ヶ岳に登り返し、
復路では千曲川(信濃川)源流に沿って歩く、
周遊コースを選択。
毛木平を進むと道が2つに分かれる。
右に行けば千曲川源流コース。
左に行けば十文字峠経由となる。
空は雲ひとつない快晴だったが、
樹林帯の中には朝日が届かず、
暗い森の中を進んでいく。
すっかり葉を落として冬支度の出来た木々たちの足元には、
沢山の落ち葉が敷き詰められていた。

子供達が落ち葉で遊び始めたから、
しばらく休憩がてら歩みを止める事に。

子供達を眺めながら、
「Nao君はまだかな~」と思う。
甲武信ヶ岳へはNao君も一緒に登る事になっていたが、
我が家だけで一足先に出発。
後に出発するNao君とは、
そろそろ合流してもよさそうな時間だった。
子供達の落ち葉遊びもひと段落、先へと進み、
八丁坂に差し掛かると、
傾斜がキツくなる。
急登にちょっと不機嫌になりはじめたneo君から、
「Nao君は、来ないの~」
という質問が多くなる。
もしかしたら、別のコースを行っちゃったかも…
そんな心配をしはじめた頃、
Nao君が姿を現した^^
neo君が満面の笑みを浮かべる^^
Nao君が加わったおかげで、
勢いづいた子供達は、
キツい八丁坂も元気に登りきり、
先を歩いていた父ちゃんとも無事合流。
八丁坂ノ頭からは5人で歩き出す事が出来た。

八丁坂ノ頭からは、やっと木漏れ日が差し込むようになり、
気持ち明るく歩けるようになってくると、
日差しがサンサンと降り注ぐ、
十文字小屋に到着。
ザックを下ろしてコーヒーを入れて休憩。
日差しが暖かく本当に心地よい。

山で生ビールを見ると、
毎回思い出すのがHIKER′S!
生ビールで思い出すな!、って怒られそうだけど(笑)
今年の夏の北アルプスでも、
生ビールを見るたびに何度も何度も思い出した^^
それだけ私の中で、
山の楽しい思い出として印象に残っているんだろうな。
この時は生ビールでなく缶ビールだったけど、
そんな変わらぬ山でのNao君の姿が、
なんだか嬉しかった♪

しばらく暖かな十文字小屋の中庭で談笑してから、出発。
次に目指すは大山。
大山、山頂直下には鎖場あり。

岩場に雪が混じってしまって、
足場が滑りとても登りにくかった…
足の置き場に困っている私を、
スイスイっと鎖場を登りきった子供達が上から私を見下げる。
あの子達はどうやって登ったんだろう…???
疑問に感じながら必死に登った。
鎖場を登りきると、
展望が開ける。


景色に感動しながる進むと、
大山頂上となる。


ここから一旦下って、
気持ちよい樹林帯を歩いていくと、

武信白岩山が現れる。
現在は登山禁止となっているので、
山を巻いてその姿を眺めながら歩いた。

ここらで行程の約半分をすぎた程度だったが、
休憩を度々いれながら、
お喋りを交えながら、
歩き進んだ。

大きな奇岩があちこちに現れるようになってくると、

「尻岩」に到着する。

こういったネーミングは子供達を楽しませてくれるから本当に有難い^^
ここから三宝山への長い登りが始まる。
本当にここの区間が地味に辛い時間だった。

日の当たらない登山道は暗く冷たい。
真っ直ぐに伸びる登山道の先に光が点のように見えるが、
歩けど歩けど、その光は近くなってこない…
この時、私はただただ日の光を求めて歩いていたと思う。
そしてやっと目の前が明るく開けると、
三宝山(埼玉県最高峰2483.3m)の山頂広場へと到着した!

甲武信ヶ岳よりも標高の高い三宝山。
三宝山に来て、
ようやく甲武信ヶ岳の姿が見える。
富士山と並ぶ甲武信ヶ岳。

甲武信ヶ岳まであともう一息…
三宝山から一旦下って、
尾根上の平坦な道を行くと、
甲武信ヶ岳山頂までの最後の上り。

見上げれば、山頂に人影が見える。
最後の力を振り絞って、
ようやく甲武信ヶ岳と記された大きな山名標ある頂上に到着。
甲武信ヶ岳(2475m)登頂!

山名標のすぐ横にある大きなベンチに腰掛け、
安堵の表情を浮かべる子供達。
頂上からは、富士山、八ヶ岳、南アルプス、北アルプス、
そして奥秩父の山々を見渡せる絶景が広がる。

ようやくたどり着く事が出来た…
がんばった分だけ本当に嬉しかった!
夕方になりつつある、
傾いた日の光に照らされた山々は、
見ていて飽きることはなかったが、
テン場までまだ歩かなければならないから、
早々に山頂を後にし、
約15分ほど下った場所にある甲武信小屋を目指した。
つづく

2013年12月20日
甲武信ヶ岳Vol.2
11月23日~24日
甲武信ヶ岳
甲武信ヶ岳山頂から甲武信小屋への歩き出しは、
素晴らしい絶景が目の前に広がる、
まるで森林限界まできたような爽快な気分にさせてくれた。

でもすぐに樹林帯に入り、
凍結した下り道に冷や冷やしながら降りていくと、
甲武信小屋の裏手へと到着する。
小屋の前でザックを下ろしていると、
丸太作りの、これぞ山小屋といった雰囲気が素敵な甲武信小屋の戸が開き、
ちょうどご主人が出てきた。

事前に甲武信小屋のHPでそのお顔は存じあげてたから、
すぐに主人のトクさんだ、ってわかった。
みんなで小屋に入り、
Nao君が代表で受付をしてくれる。

主人のトクさんが笑顔で迎えてくれる。
そして女性スタッフさんが1人1人に熱いお茶を振舞ってくれた。
あたたかい…
甲武信小屋が人気なのが一瞬でわかった気がする。

のんびりしたい所だったが、
夕刻に近いこの時間、
冷え込みが厳しくなってきた。
早々にテント設営。
テン場は雪上しか空いていなかったが、
雪を想定して装備してきたから特に問題なし。

持ってきた防寒着を着込んで、
Nao君のテントのフープラに、
「おじゃまします♪」
そしてみんなで、
「乾杯!」
フープラの中はポカポカで、
こんなに暖かくテン場で過ごしたのは初めて。
Nao君が用意してくれたたくさんのおでんを頂きながら、
消灯の早い山のテン場でのくつのぎの時間はあっという間に過ぎていった。
2日目
テントから外を覗くと、
木々の間に、
地平線状に伸びる真っ赤な朝焼けが見えた。

ご来光を拝みにと甲武信ヶ岳に登るも間に合わず…
でも途中から見た景色は、
夕方とはまた違った清々しさだった。

一旦、テン場に戻り、朝食の準備をしながらパッキング。
小屋の人たちは、
小屋閉めの準備だろうか…
屋外で数人でなにやら作業中。
パッキング中、寒い寒いと言うお姉ちゃんは、
小屋の中で待たせてもらって、

いよいよ出発。
小屋番さん、ご主人のトクさんにご挨拶して、
まずは甲武信ヶ岳までの登り返し。
数分で体はポカポカ^^
山頂からは往路とは違う道のりを歩く。

雪道の樹林帯の中をひたすら歩いていくと、
「千曲川源流水源地標」
と記された標識のある小さな広場へと出た。

みんなで川の始まりを眺める。

湿地帯の一箇所から水がチョロチョロと流れ出す、
その光景はとても不思議だった。
こんな小さな流れがが次第に大きくなって、
そして全長367kmの信濃川になって日本海に注ぐなんて、
その始まりがここにあるなんて、
想像しただけで感動する光景だった。
ここからは千曲川沿いに登山道があり、
川のせせらぎを聞きながら、

見上げれば青空の静かな森を歩いていった。

往路で歩いた十文字峠方面よりも雪が多く、
だいぶ下ってきても、
なお雪と凍結した道が続く。
ツルツルツル~と滑ってみたり、
辺りに笑い声が響く^^

大きな「ナメ滝」はすでに半分凍ってしまっていた。

やっと雪道が終わると、
標高も下がったからだろうか、
気温も上がり、
体がポカポカと暖かくなってきた。
雪道の緊張が解れたからか、
落ち葉の道が心地よかったのか、
休憩時に腰をかけると、
ザックがいい背もたれになって、
そのままお昼寝出来てしまいそうなほど気持ちいい陽気。

静かな森をテクテク…

そして最初の分岐を過ぎれば、
ゴールはすぐそこ。
お疲れ様!!
そしてNao君、ありがとう^^
感謝の気持ちをいっぱいに込めて、
出発するNao君の車を、
みんなで手をふって見送った。
おわり
甲武信ヶ岳
甲武信ヶ岳山頂から甲武信小屋への歩き出しは、
素晴らしい絶景が目の前に広がる、
まるで森林限界まできたような爽快な気分にさせてくれた。

でもすぐに樹林帯に入り、
凍結した下り道に冷や冷やしながら降りていくと、
甲武信小屋の裏手へと到着する。
小屋の前でザックを下ろしていると、
丸太作りの、これぞ山小屋といった雰囲気が素敵な甲武信小屋の戸が開き、
ちょうどご主人が出てきた。

事前に甲武信小屋のHPでそのお顔は存じあげてたから、
すぐに主人のトクさんだ、ってわかった。
みんなで小屋に入り、
Nao君が代表で受付をしてくれる。

主人のトクさんが笑顔で迎えてくれる。
そして女性スタッフさんが1人1人に熱いお茶を振舞ってくれた。
あたたかい…
甲武信小屋が人気なのが一瞬でわかった気がする。

のんびりしたい所だったが、
夕刻に近いこの時間、
冷え込みが厳しくなってきた。
早々にテント設営。
テン場は雪上しか空いていなかったが、
雪を想定して装備してきたから特に問題なし。

持ってきた防寒着を着込んで、
Nao君のテントのフープラに、
「おじゃまします♪」
そしてみんなで、
「乾杯!」
フープラの中はポカポカで、
こんなに暖かくテン場で過ごしたのは初めて。
Nao君が用意してくれたたくさんのおでんを頂きながら、
消灯の早い山のテン場でのくつのぎの時間はあっという間に過ぎていった。
2日目
テントから外を覗くと、
木々の間に、
地平線状に伸びる真っ赤な朝焼けが見えた。

ご来光を拝みにと甲武信ヶ岳に登るも間に合わず…
でも途中から見た景色は、
夕方とはまた違った清々しさだった。

一旦、テン場に戻り、朝食の準備をしながらパッキング。
小屋の人たちは、
小屋閉めの準備だろうか…
屋外で数人でなにやら作業中。
パッキング中、寒い寒いと言うお姉ちゃんは、
小屋の中で待たせてもらって、

いよいよ出発。
小屋番さん、ご主人のトクさんにご挨拶して、
まずは甲武信ヶ岳までの登り返し。
数分で体はポカポカ^^
山頂からは往路とは違う道のりを歩く。

雪道の樹林帯の中をひたすら歩いていくと、
「千曲川源流水源地標」
と記された標識のある小さな広場へと出た。

みんなで川の始まりを眺める。

湿地帯の一箇所から水がチョロチョロと流れ出す、
その光景はとても不思議だった。
こんな小さな流れがが次第に大きくなって、
そして全長367kmの信濃川になって日本海に注ぐなんて、
その始まりがここにあるなんて、
想像しただけで感動する光景だった。
ここからは千曲川沿いに登山道があり、
川のせせらぎを聞きながら、

見上げれば青空の静かな森を歩いていった。

往路で歩いた十文字峠方面よりも雪が多く、
だいぶ下ってきても、
なお雪と凍結した道が続く。
ツルツルツル~と滑ってみたり、
辺りに笑い声が響く^^

大きな「ナメ滝」はすでに半分凍ってしまっていた。

やっと雪道が終わると、
標高も下がったからだろうか、
気温も上がり、
体がポカポカと暖かくなってきた。
雪道の緊張が解れたからか、
落ち葉の道が心地よかったのか、
休憩時に腰をかけると、
ザックがいい背もたれになって、
そのままお昼寝出来てしまいそうなほど気持ちいい陽気。

静かな森をテクテク…

そして最初の分岐を過ぎれば、
ゴールはすぐそこ。
お疲れ様!!
そしてNao君、ありがとう^^
感謝の気持ちをいっぱいに込めて、
出発するNao君の車を、
みんなで手をふって見送った。
おわり
