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Posted by naturum at

2013年09月30日

火打山・妙高山Vol.1

9月21日~23日





火打山(2461.8m) 







am6:00 笹ヶ峰駐車場にハイテンションさん親子、ken5君と集合。


お久しぶりのご挨拶、そして支度をすませ、

am6:30 笹ヶ峰登山口を出発!






早朝の冷たい空気を感じながら、
整備された木道の道の上をテンポよく進んでいく。

色鮮やかなブナの森が美しい…





am7:40 黒沢橋到着。









ザックを肩から外し、休憩。

今回テン泊登山が初めての
ハイテンションさんの息子君は、
大きなザックを背負っているのに、
余裕の表情^^





黒沢橋を渡ると、
登山道の斜度がいよいよキツくなりだす。

最初の頑張りどころが「十二曲り」


階段で整備されていて、
早いテンポで1/12、2/12と面白いように進んでいくから、
ペースよく歩けた。








「十二曲り」を歩き終えた所で休憩。










ここから、急登が始まる。



途中、neo君がたくさんの蜜蜂に遭遇するハプンニングもあったけど!!!


無事、高谷池ヒュッテと黒沢池ヒュッテの分岐「富士見平」に到着。

ここから黒姫山の上に富士山が見えるみたいだけど、
この日は遠くの山々は白く霞んでしまって、
富士山を見ることはできなかった。




ここで「高谷池ヒュッテ」方面に進む。

ここからは道も傾らかになり、
木々の背丈も低くなり、
眺望を楽しめるようになってくる。



最初に目を楽しませてくれたのが、
紅葉しはじめた「黒沢岳(2212m)」








歩き続けると「火打山」が姿を現した。









木道が現れると、
しばらくして三角屋根が可愛らしい「高谷池ヒュッテ」にam11:00到着!








受付をすませテン場代1人400を支払いテン場に向かうと、
すでに沢山のテントでサイトは埋めつくされていた…


選ぶ余地もないので、
空いているギリギリのスペースにお邪魔する。


もし数十分、到着が遅れていたら途方にから暮れるハメになっていたかも。。。




それでも無事テントを張り終えれば、
お昼ご飯を食べながらの、
テン場で過ごすくつろぎの時間♪




しっかり休息をとってから、
いよいよ「火打山」への登山開始!









しばらくはなだらかな木道歩き。


高谷池、天狗の庭と名のついた、
2つの美しくて不思議な雰囲気をかもし出す2つの湿原を眺めながら。



高谷池





天狗の庭





時々立ち止まり写真を撮りながらも、
なかなかいいハイペースで進んでいった。




ハイテンションさん親子も楽しそう^^

(後方に見える山は妙高山)




そしてken5君はいつもさりげなく子供達をフォローしてくれる^^





みんなで新潟の街、そして日本海を眺めて感動したり、







標高を上げなければならないところは、
がんばって歩いて、







いよいよ頂上へ…




pm2:00 火打山(2461.8m)登頂!


我が家にとって百名山20座目になる記念すべき山、
それが火打山になった!



みんなで記念撮影♪







穏やな、とても静かな山頂で腰を下ろし、
みんな思い思いの頂を過ごした。


中央に見える山は日本百名山「高妻山」





そして下山後のビールを楽しみに下山開始。








pm3:40高谷池ヒュッテに到着。








そしてみんなでキンキンに冷えたビールをすぐさま購入!



かんぱ~い♪




お疲れ様でした!






その後はヒュッテ前のテーブル席で、お夕飯^^

久々に、すき焼き♪







そしてお腹も心もたっぷり満たしたら、
真っ赤な夕日、
そして高谷池から立ち上る幻想的な靄を眺めながら、
のんびりとテントに戻った。











2日目、妙高山につづく
  


Posted by akko(ageha) at 08:15Comments(0)火打山・妙高山9月

2013年09月26日

新潟の山へ

9月21日~23日





火打山(2461.8m) 
妙高山(2446m)



2泊3日で初の新潟の山、火打山、妙高山に登山に行ってきました。





コースは…



1日目


笹ヶ峰登山口(1300m)→高谷池ヒュッテ(2105m)→火打山(2461m)→高谷池ヒュッテ


参考コースタイム

笹ヶ峰登山口~高谷池ヒュッテ 3:35

高谷池池ヒュッテ~火打山 往路1:30
                  復路1:05 



2日目


高谷池ヒュッテ(2105m)→茶臼山(2171m)→黒沢池ヒュッテ(2000m)
→大倉乗越(2150m)→長助池分岐 (2040m)→妙高山(2446m)
→ピストンにて高谷池ヒュッテ


参考コースタイム

高谷池ヒュッテ~妙高山 往路3:20
                 復路3:10 






3日目


高谷池ヒュッテ→笹ヶ峰登山口

参考コースタイム 2:35











今回は久々のグループで^^


ハイテンションさん親子、

ken5君、

そしてjimさんファミリー、

の予定だったのだけど、
jimさんファミリーは、
娘ちゃんの発熱で急遽ご一緒出来ず…

久々のjimさんファミリーとの山登りを楽しみにしていただけにとても残念。。。

また行きましょう!



ハイテンションさん、ken5君と山に登るのも久しぶり^^

そして今回はハイテンションさんと息子君が初の親子テン泊登山にチャレンジ!


お天気は秋晴れの快晴!

遠くは北アルプスの白馬、槍ヶ岳、穂高岳が望め、
そして目の前に広がるのは、
秋の気配を感じる、赤や黄色に色付き始めた山々…



初めましての新潟の山々に両手を広げで出迎えてもらえたような気がして嬉しかった。



太陽の日差しがジリジリと降り注ぐ中でも、
秋の空気や風を感じ取りながら、みんなで歩んだ「火打山」









見た目は可愛いらしいプリンの形をしているけど、
実はピリリとスパイス多めでとても刺激的だった「妙高山」










後日レポにしていきたいと思います。
  


Posted by akko(ageha) at 15:24Comments(0)火打山・妙高山9月

2013年09月17日

北アルプス縦走Vol.5 薬師峠~折立

8月13日~17日





4泊5日 テント泊 北アルプス縦走


5日目 薬師峠~折立(下山) 

Vol.1 折立~薬師峠
Vol.2 薬師峠~雲ノ平
Vol.3 雲ノ平~黒部五郎小舎
Vol.4 黒部五郎小舎~薬師峠





いよいよ最終日。

山に入ってから5日目。

見事、薬師岳行きを勝ち取った私は、
いつものようにam3:30起床。

支度を始め、
山専ボトルからお湯を注いでコーヒーを作り、
カロリーメイトで1人の朝食。

簡単な朝食を終えたのが、am3:45。

まだ外は真っ暗闇…

暗闇の山はヘッデンをつけていても怖いから、
空が明るくなる4時半ぐらいに歩き出すつもりでいたが、
準備も終わってしまったし、
耳をすませば、薬師岳方面へと進む足音も聞こえる。


行っちゃおう!



トイレに寄り、水場でナルゲンボトルに水を汲み、
am4:05 出発。



1本道の登山道。
ヘッデンの明かりを頼りに進んでいく。

暗闇の山ってなんでこんなに不気味なんだろう…


熊に会いませんように…

お化けがでませんように…

早く日の出の時間になりますように…



それでも足取りは素晴らしく軽い♪

アタックザックに入っているのはナルゲンボトルのみ。

後はショルダーバッグに地図と行動食とカメラ。



ペンキ印やリボンを慎重に確認しながら歩いて行くと、
闇に包まれた樹林帯を抜け、景色が開けた。








夜明けだ!

空が明るくなりだしてホッとした。


そして森林限界に出ると、







一つの道標が出てきて、











しばらく歩いて、薬師岳山荘が見えてきた。









まだまだ元気だったから写真だけ撮って薬師岳山荘はスルー、
そのまま山頂へと向かった。











この斜面を見て、子供たちを思い出す。
子供達が一緒だったら…







きっとこの道を見てテンション下がるんだろうな~(笑)




この急坂を上り詰めた先の景色は…





薬師岳山荘、その奥に太郎平小屋、
そして昨日に歩いた黒部五郎岳から太郎平までの稜線が一望出来た。



そして薬師岳の山頂が見えると、








右手には中央カール、その奥、右から黒部五郎岳、笠ヶ岳、弓折岳、三俣蓮華岳、祖父岳、
2年前にHIKER’Sと登った奥穂高岳、
北穂高岳、槍ヶ岳、鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳と北アルプスの山々が広がった。








2日前、あの鷲羽岳に登ったんだな~

そして水晶岳を諦めたそのとき、
絶対に薬師岳は登ろうって決意したんだ。








いよいよ山頂!









am5:40 薬師岳(2,926m)登頂!











山頂からは北薬師岳と金作谷カール、
画面中央に去年父ちゃんが登った剱岳、
そしてその右側に2年前に新潟チームと登った立山(雄山)、
左側に奥大日岳が。

いつかはここから室堂へと続く縦走路も歩いてみたい。










そしてうっすらだけども、
富士山の頭を見ることが出来た。










山岳信仰のある薬師岳、
山頂には薬師如来が祀られている、立派な祠がある。








祠の脇にいるのは往路でお知り合いになったオトウサン^^







祠に手を合わせ、オトウサンより一足さきに山頂を後にした。









帰りは薬師岳山荘にあるベンチで一休み。

柿の種の小袋を開けて食べ始めたら、
美味しくて、ほとんど食べてしまった。

景色を見ながらカリカリ、柿の種を食べてると、
さっきのオトウサンが降りてきて、
私の横に腰を下ろす。


オトウサンとは我が家と行程がほとんどいっしょで、
歩いているルートは違っていたが、
宿泊地は一緒だった^^

そんなオトウサンから一言。

「この年になっても、山を歩ける丈夫な足をもらって、親には感謝しなきゃだな~」



ホッコリした気持ちになった。

ありがとう、オトウサン♪

挨拶をして、先に出発。



バッジを買いに薬師岳山荘に寄ると、
なんと今までどこでも売り切れになっていたジュースが売っていた♪

みんな喜ぶかな、
と思って1缶お買い上げしてザックにしまった。










往路では漆黒の闇に包まれてた樹林帯も、
すっかり爽やかな朝を迎えていた。












am7:15 無事薬師峠のテン場に到着。

子供達は、のんびりした朝を満喫していた(笑)



空は快晴!




am8:40 撤収、パッキングを終えてテン場を出発。


お姉ちゃんは今回の山旅で、
ショルダーベルト、チェストベルト、ウエストベルトの重要性について学んだ(笑)







この道を歩くのも最後になるんだな…











ここからの景色もとうとう見納め…









太郎平小屋を折立方面(下山)に進めば、
たった数歩で、この景色ともお別れになってしまうだろう。


太郎平小屋から3日間かけて歩いてきた、
ほぼ森林限界での周遊コース。

常にこの景色を眺めながら歩いてきた…






太郎平小屋で最後のエネルギーチャージをして、









am9:30 太郎平小屋を下山に向けて出発。










この5日間での山歩き、そして山々の眺めが、
一歩、一歩進むごとに、
一つ一つ思い出となっていってしまう、
そんな現実に寂しさを感じた。








登ってきた時の記憶を子供たちと一緒に辿りながら歩いていく。









約3時間、目の前に自動販売機が見えると、








いよいよ登山口の折立に到着。



終わった…




いつもならすぐに車に直行だが、
この時は父ちゃんも私も、
登山口にあるベンチにゆっくりと腰掛けた。


子供達が「早く車に行こうよ~」と言ってきたが、

父ちゃんが、

「しばらく余韻を楽しませてくれよ」

と言った。



本当にそういう気分だった。




4泊5日は長いようで、あっという間だった。







最後に折立登山口にそびえ立つ、
樹齢200年のどんぐりの木と一緒に記念撮影^^







下山後に記念撮影を撮ったのは初めて。

でもこの1枚が妙に嬉しい^^




たくさんの出合い、響く声音、人の優しさ、しんせつ。


山で得るものは、
歩いた記録よりも、
たくさんある。



思い出となった5日間の山旅を、
しっかり心に刻んで、
ザックを背負い車へと向かった。








おわり
  


2013年09月12日

北アルプス縦走Vol.4 黒部五郎小舎~薬師峠

8月13日~17日





4泊5日 テント泊 北アルプス縦走


4日目  黒部五郎小舎~薬師峠

雲ノ平~黒部五郎小舎はこちらから






山で3度目の朝、そして4日目が始まった。



混み合ったテン場ではあったけれども、
地面がフラットだったのがよかったのか、
3日間で一番よく眠れ目覚めはスッキリ。



いつもの用に、いつもの手順でパッキングを始める。

am4:00過ぎテントから出ると、
すでに出発している人が多いのにビックリした。



パッキングがほぼ完了した所で、
みんなで温かなスープ類を飲んで体を温め、
am5:00 テン場を出発。




昨日は曇り空で見えなかった景色が目に入る。


黒部五郎小舎の後方に薬師岳。








テント泊用のトイレは個室が男女共用で2室しかない為、列が出来ていた。


黒部五郎小舎のベンチからテン場方面を眺めると、
朝靄に包まれたテン場の奥に傘の形をした笠ヶ岳、その左側の山、弓折岳が綺麗に見えた。







ここで薬師沢の吊り橋でお会いした女性ハイカーさんと再会する^^


お互いのここまでの山旅の話などしながらしばらく談笑。



そして出発となった。









黒部五郎岳へは、

稜線経由コースと、
カール経由コースの2つのルートがある。

小屋番さんに相談、
どちらのコースも魅力的で甲乙つけがたいといった感じだったので、
コースタイムの短かったカール経由に決めた。



しばらく歩くと、
白い黒部五郎岳が見えた。







白い姿が本当にカッコ良く私の目に映る。



そしていよいよ黒部五郎カールに入る。








その美しさはこの山旅で一番だったかもしれない。

真っ白な黒部五郎岳に真っ青な青空。

その麓の緑の草原の中を、
雪解け水の小川が静かに流れを作っていた。








そんな美しい場所に人影はほとんどない。








人目を気にすることなく雄大な景色を眺めながら歩き、
そして自然の空気を独り占め出来る贅沢を味わった。




カール底の楽園を歩いた後は、
いよいよつづら折りの急登へと差し掛かる。

見上げるといった言葉がピッタリの、

キツい坂道。









見事なコバイケイソウのお花畑を縫うように…








今年はコバイケイソウの当たり年のようで、
あちこちで見事な大群落を見ることが出来た。



がんばって登りきった場所が、

「黒部五郎の肩」








黒部五郎岳の山頂には、
ここにザックをデポしアタック。


休憩&準備をしていると、
吊り橋で出会った女性ハイカーさんが、
羊羹をどうぞ、
と家族分差し出してくれた。








この場所で食べる羊羹は最高に美味しかった♪
子供たちの顔もニッコリ顔に。


羊羹といえば熱い緑茶。

この日は山専ボトルに熱湯を入れてきていた。
ザックから粉末緑茶を取り出し、
お茶を作る。

そして羊羹のお礼に、
これぐらいしか我が家からはお返しが出来ないけど、
と女性ハイカーさんにお茶を手渡した。


そのお茶を「美味しい、美味しい」と飲んでくれる姿が、
本当に嬉しかった。



羊羹をいただいただけで、
我が家は元気をもらったのに、
大きな蜂かアブに逃げ回る私を見て、
今度は家族全員分の虫除けシールまで渡してくれた。

私はすでに耳と顔と手首を虫に刺されており、
とくに手首はパンパンに腫れ上がっていた。

そんな私にとって、虫除けシールの存在を知っただけでも大収穫。

来年の夏山はこれでしっかりとした防虫対策が出来そう!


女性ハイカーさんにお礼をいい、
我が家は山頂へと向かった。


空身がなんて楽なんだろう(笑)
ホントに背中に羽があるんじゃないかと思うほど、足取りが軽い。

楽しく山頂を目指す。

約10分から15分ぐらいだろうか。


am8:40 黒部五郎岳(2840m)登頂!






背後に薬師岳。



山頂からは前日に登った、祖父岳、ワリモ岳、鷲羽岳、
そして登ることができなかった水晶岳が一望!










あれ、お姉ちゃんは…?

お姉ちゃんはザックをデポした場所でお留守番&食事&休憩(笑)
相変わらず「山頂」に興味のないお姉ちゃん。

のんびりと1人の時間を楽しんでいるのかな^^



山頂を楽しんで下山。

お姉ちゃんと合流し、
再びザックを背負い、
1泊目の太郎平まで、
コースタイムで4時間の道のりに出発。


黒部五郎岳の肩からは、
急坂の下り道。

疲れ防止の為に、
スピードを抑え気味にしてゆっくりと歩いた。

目の前には、太郎平小屋までの稜線の道が続く。









なだらかな稜線にみえるが、
アップダウンの繰り返えしが確実に体力を消耗させる。


登っては下って、

下っては登って、

歩いて、歩いて、歩いて…




毎年、夏の北アルプスでは、
たくさんの人達が子供たちに声をかけてくれるが、
特に黒部五郎岳から太郎平小屋までは、
すれ違うほとんどの人たちが子供たちに声援を送ってくれた。


「こんな歳でこんな所を歩いていたら、
大きくなったら日本じゃ歩く山がなくなっちゃうな~ガッハッハ~笑、
大人になったら一緒に飲みに行こうな~」

と声をかけてくれたのは70歳をこえるおじいちゃん^^









「きっとあそこが北ノ俣岳だよ!!」








なんども偽ピークに騙されてはガッカリしてきた北ノ俣岳。


pm12:45 北ノ俣岳(2661m)登頂!








ここでまた再会したのが吊り橋の女性ハイカーさん^^

ザックを降ろし休憩しようと腰を下ろしたら、


子供たちに「がんばったね~」と声をかけてくれ、

大粒の巨峰(ぶどう)を家族全員に2粒ずつ手渡してくれた!


山に入って4日目、
みんなの手の平にブドウがのってるなんて夢のような光景!

この時の我が家全員の目には紫色に光り輝く宝石のように見えたに違いない。


干からびた体に水々しいブドウが染み渡っていくのがわかる。


先に出発する女性ハイカーさんにみんなでお礼をいい見送った。




ぶどうを食べた子供達は上機嫌。

静かな山頂に子供達の笑い声が響く。










残りコースタイムで1時間半。

この時点で太郎平小屋での喫茶の時間(ラストオーダー14時)に間に合わない事が確定…


子供達の楽しみは「うどん」→「カップヌードル」へとシフト(笑)

私の願いはそのカップラーメンが売り切れてませんように、となった。





出発してから15分ぐらいだろうか…


登山道の周りに広大なお花畑が出現した!








ツガザクラとチングルマが咲き広がる。


さほど花には興味のない子供たちの足も止まった。









ここでふと気づく。

ここの山域には、
高山植物保護の為の立ち入りを規制するロープがまったくない…

登山道以外、大自然のままなんだ!


こんな場所を歩けたことに感謝した。











ここから先は、
太郎平小屋目指して、みんな黙々と歩いた。









太郎平小屋は見えている、
でも着かない…


そんなジレンマが疲れを助長する。


neo君は「疲れた~」といい、石の上に横たわった。








お姉ちゃんは「疲れた」「疲れた」と常に口からもれるようになった。



子供たちの前では元気に励ますも、
実は自分もかなり疲れていたし、

父ちゃんもだいぶ足にきている模様…



木道が現れ、
あと一山超えれば、小屋だ…









そして目の前に太郎平小屋が見え、

先頭を歩いていた父ちゃんの、

「最初の分岐に戻ってきたぞ~」

その喜びの声を聴いた瞬間、




私の目に涙が溢れてきた。




あまりに急な出来事で、
自分でもビックリした。

感動したのか、
安心したのか、
うれしかったのか、

なんでだかよく分からないけど、
涙が溢れてきたのだ。

こんな事は初めてだった。



でもまだ終わっていない…



自分に一生懸命言い聞かせ
涙がこぼれ落ちるのをグッと我慢した。


前を歩いているお姉ちゃんが振り返った瞬間、
私の顔を不思議そうに見た。


「ほら、カップラーメン売り切れる前に急がなきゃ」


って急いでゴマかした…





pm2:40 太郎平小屋に到着。









到着するなり、
売店に直行~

カップラーメンを購入する。

なんと醤油、シーフード、カレーと全種類の品揃え。

がんばったご褒美に
お財布の紐もゆるゆるに…

ウィダーインゼリーに、
チョコレート、
柿の種、
裂きイカ、
アサヒビール1L缶、
ペットボトルの冷たいお茶、

お支払い総額4600円(笑)


ザックからビニール袋を取り出し、
それらを入れて、
片道20分先にあるテン場に向かう。



テン場は初日ほどの混雑ななかったが、
やっぱりフラットな場所はもうなく、
若干斜めの場所に設営。

子供たちはカップラーメンが早く食べたくて、
自分達で水場に行き、水を汲んできた。


受付に向かう。

到着が遅かったからだろう、
管理人さんはすでに宿泊者の統計に入っていた。


申し込み用紙の翌日の行程に「下山」と書く。

嬉しいような、寂しいような…


すると物静かな管理人さんが、


「ずっとお天気がよくてよかったね。

ここまできても天気が悪くて何にも景色を見る事ができない人もいるからね。」


と話しかけてくれた。



3日前に泊まったのを覚えていてくれたんだ。

嬉しかった。

まるで家に帰ってきたような気持ちになった。



とても日当たりのよい薬師峠のテン場。

テントは露でビッショリだったから、

岩の上にシュラフや衣類を広げて天日干し♪


子供たちはカップラーメンに無我夢中(笑)









父ちゃんと私は、
設営中、管理棟の前の水場で冷やしておいたビールで乾杯♪





もちろん4日間で一番美味しいビールになった!


ツマミはもちろん小屋で買ってきた裂きイカ♪


4日間も山をあるくと、いろいろと話は尽きることがない。
きっとやり遂げた、そんな顔をして、
ビールを飲んで笑っていたと思う。


そんな至福の時間は、消灯の早いテン場ではあっという間…










就寝の前に翌日の行程で話し合い。



薬師岳に誰が登るか?



テン場が薬師岳への登山道の途中にあり、
テントを張ったままピストンで行けるため、
子供達はテントでお留守番に決定。

父ちゃんと2人で登る事も考えたが、
コースタイムで4時間30分、テントで子供だけでのお留守番は、
まだちょっと心配ということで、
父ちゃんが行くか、
私が行くか…

決めるのはジャンケン(笑)


勝者は見事、「私」♪


父ちゃんゴメンね~





父ちゃんからアタックザックを受け取り、
この日は天日干しでフカフカになったシュラフに包まれて気持ちよく眠った。







最終回につづく
  


2013年09月06日

北アルプス縦走Vol.3 雲ノ平~黒部五郎小舎

8月13日~17日





4泊5日 テント泊 北アルプス縦走


3日目  雲ノ平~黒部五郎小舎

2日目 薬師峠~雲ノ平はこちらから







この日もam3:30起床。

いつものように支度を始めるが、
前日の疲れが残っていて、
テキパキと…というようにはいかなかった。

気合いを入れ最後にテントについた水滴をなるべく拭き取りパッキング。


まだピークを踏んでいないこの山旅で、
この日は3日目にして初のピークハント、
祖父岳、ワリモ岳、鷲羽岳がまっている。

水晶岳も行けるだろうか…

その不安と緊張が、
疲れを助長させていたのかもしれない。





am5:30 テン場を出発。

いったん小屋方面に戻り、
分岐を三俣方面へと進む。











お天気は曇り空。
そのせいかどうかはわからないけど小さな虫が多く、
顔の周りを飛び回る。

neo君は常に虫と格闘。
パチンパチンと手を叩き続けていた(笑)










その姿が可笑しくて、
そんなneo君を眺めながら歩いた。


そのうちに青空が広がり始め、











歩き始めてから約1時間、
雷鳥さん発見!











そしてam6:30祖父岳分岐。










分岐では祖父岳頂上方面、三俣方面と分かれる。
三俣方面は黒部源流を渡る。


そしていよいよ一個目のピークハント、祖父岳への登り。


ゴロゴロとガレた上りの歩きはやっぱりきついけど、
久しぶりの頂上を目指しているという感覚がなんとも心地よい。


私はやっぱり「山の頂上」が好きなんだなって実感。


朝の緊張はどこへやら…

ワクワクしてくる^^


振り返れば、雲ノ平山荘がちっちゃく見えて、
雲ノ平の広大な台地状の姿が現れてきた。











奥には薬師岳が堂々と鎮座する。





am7:00 祖父岳(2825m)登頂。
槍ヶ岳をバックに記念撮影。











祖父岳ってなんて読むのかな…
そんな疑問のまま、
家族内ではずっと「そふだけ」と小さな声でよんでいたが、
三俣山荘で「じいだけ」と読むことが判明!

まさか「じいだけ」と読むとは思わなかった(笑)

地図を眺めていると近くに「祖母岳」という山が…

もしや、と思って調べたら、

やっぱり「ばあだけ」だった。

山の名前って面白い^^




頂上につけば今度は下り道。











岩場を通ったり、ハイマツの中を歩いたり、右手方面には三俣山荘の赤い屋根を見ながら歩いたり…

ここまで調子よく歩いてきたお姉ちゃんだったが、
急にペースが落ち始める…


なんとか励ましながら、
am8:15 岩苔乗越到着。








ここも分岐になっており、
三俣方面と水晶、鷲羽岳方面との分かれ道になる。



水晶、鷲羽岳方面に進み、
am8:50 ワリモ北分岐に到着。











写真の後ろに写っているのは、
水晶岳に向かっている人のデポしたザック。

我が家もここにザックをデポして水晶岳に向かう予定でいたが、
ここまで来るのに時間がかかりすぎてしまった。

いいペースで歩いてきたつもりだったが、
コースタイムが1:45の所、3:25かかってしまっている。

この日の宿泊予定地を黒部五郎小舎から2時間手前にある三股山荘にして、
水晶岳に登る事も考えたが、
4日目の行程が8:10になってしまう。

悩んだ末、ここまで来て残念だけどやっぱり水晶岳は諦めることにした。

また来年来ればいいじゃないか!
(って自分に言い聞かす。)と

お姉ちゃんに、最後に水晶岳と記念写真、撮っていこうか^^

といって撮影したのがこちら。









お姉ちゃんが笑顔なのは、
もちろん水晶岳に登らなくてよくなったから(笑)



ここからワリモ岳に向かう。









ワリモ岳山頂付近は痩せた道や岩場の連続。

後日知ったことだが、この日、岩苔乗越、ワリモ岳付近で数件の遭難事故があったそう。








危険箇所は慎重に、
子供達に声かけしながら、
am9:15 ワリモ岳(2888m)登頂!












次は目の前にそびえ立つ鷲羽岳へ。






後方にはいよいよ雲ノ平が台地状の姿を現した。









左側のジグザグの登山道は祖父岳分岐から三俣へと向かう黒部源流コース。

北アルプスの最深部で、
台地状のなだらかな山容をした不思議な雲ノ平。

その歴史をたどってみるのも面白い。






そしていよいよam10:15、鷲羽岳(2924m)登頂。










多くのハイカーさんで賑やかな山頂。

我が家もここで作ってきたアルファ米で食事休憩。





休憩したら下山開始。









途中で鷲羽池と槍ヶ岳と北鎌尾根のビューポイントを通過。









目の前にそびえ立つ三俣蓮華岳(2841m)。

そして眼下に見える赤い屋根の三俣山荘までの急坂の激下り。











目的地が見えているというは、
嬉しいような、そうでないような…

思うように進んでいないように感じる事もしばしば…

そんな時は子供たちも疲れがますようで、

「まだつかない…」

とボヤき出す。




気力が尽き果てる間際ギリギリで、
am11:30 三俣山荘に到着。









小屋での食事は黒部五郎小舎を予定してたが、
このペースだとオーダーストップのpm2:00までの到着は微妙ということで、
三俣山荘の喫茶を利用して休憩する事にした。


父ちゃんがカレー、

neo君はケーキ、

お姉ちゃんはうどん。


あれ、雲ノ平山荘で涙が出るほどケーキを食べたがっていたお姉ちゃんなのに「うどん」なんだね(笑)

私はみんなのをちょっとずつもらって満足。










小屋の綺麗なトイレもお借りし、
祖父岳、ワリモ岳、鷲羽岳のバッジを買い、
みんな元気を取り戻して、
小屋の中庭で出発に向けて再準備。

目の前では、1日の行程を終えた人たちが、
ビールを買ったり、飲んだり、笑ったり…

そんな楽しげな姿が目に毒だったのか、

お姉ちゃんが「ここに泊まろうよ~」と言い出す。


その気持ちは本当によく分かる。


けど、時間はまだpm12:30。


翌日の事を考えると、
やっぱり黒部五郎小舎まで行ってしまったほうが妥当。

それにお姉ちゃんとは、
水晶岳に登らないかわりに、
黒部五郎小舎までがんばって歩く、ということを約束していた。


お姉ちゃんは渋々の顔。


みんなで勢いよく流れ続ける冷たい水で手や顔を洗い、
クールダウンして三俣山荘を出発。


黒部五郎小舎へは三俣山荘のテン場を通過していくのだが、

まだまだ空いているテン場に、
諦めのつかないお姉ちゃんが再度テン泊をプッシュしてくる(笑)


振り返れば鷲羽岳がドーンと見えるこのロケーションでのテン泊は、
私も心惹かれたが、
ここはそんな甘い誘惑に負けじと前へ進んだ。


テン場からの写真ではないが、
テン場から、ちょっと進んだ所から見える鷲羽岳。








そんなお姉ちゃんだから、
もちろんノロノロペース。


しょうがない、三俣山荘の影が薄くなるまでの辛抱。


neo君は調子よく父ちゃんと進み、

私とお姉ちゃんは無言でしばらく歩き続ける。


すると目の前に雪渓。









この雪渓の横断で冷気を浴びて気持ちがスッキリしたのか、
またお姉ちゃんの元気が復活!



人影もまばらな静かな登山道で、
家族でお喋りしながら、
登ったり下ったり、小屋を目指してひたすら歩く…









あんなに重たかったザックも、
すっかり体に馴染み、
もう歩行の妨げる事はなかった。










笠ヶ岳が大きく見え始めるともうちょっと。










黒部五郎小舎の姿が見えた所から急坂を約20分ほど下って、

pm3:00 3日目の宿泊地、黒部五郎小舎に到着。


テン場代は大人、子供共に1人500円。

ここも水が豊富で水はホースから出っぱなし。


テン場は小屋からちょっと離れた所。

トイレは小屋の外トイレを利用。



すぐさま生ビール…といきたいのをグッと我慢して、
急ぎ足でテン場へと向かうが…

2段に分かれているテン場、

小屋から近い一段目は空きなし…


大きな岩を乗り越えて、
一段下がった所にある2段目には…

ものすごくお隣さんのテントとギリギリだけど一箇所だけ張れる場所があった。


取りあえず張れる場所があっただけでもヨカッタ。

お隣さんにご挨拶してテント設営。




我が家のテントは真ん中にあるレモン色のテント。

テントの密集地帯の真ん中(笑)









体を拭き、水場で足を洗い、翌日の支度を全部済ませたら、
すっかり夕方…









気温も低くなってきたから、
小屋での生ビールは諦め…
缶ビールを買って、
テントの中で乾杯♪

残り少なくなってきたツマミを食べながら、夕食の準備。

といってもお湯を沸かして注ぐだけだけど(笑)


夕飯はマジックパスタ。


喜んで食べてくれる子供達の笑顔にホント救われる^^


父ちゃんと私はテントからどうしても見えてしまう、
お隣さんのバーナーでの串焼きが気になってしょうがない(笑)


「次に1泊でテン泊するなら何を食べるか…」

というお題で妄想の食事を楽しんだ。




pm3:00到着だとテン場で過ごす時間もあっという間。



それでも無事3つのピークを踏んだこと、

三俣山荘で諦める事なく、
黒部五郎小舎まで歩いてこれた事、

今日もこうやって家族みんなで笑って1日を終える事ができたこと、

本当に大満足な1日になった。



翌日はいよいよ黒部五郎岳のピークハント。
そして1泊目の太郎平へと戻る。


明日に思いを馳せながらpm7:00に就寝となった。







つづく
  


2013年09月02日

北アルプス縦走Vol.2 薬師峠~雲ノ平

8月13日~17日





4泊5日 テント泊 北アルプス縦走


2日目 薬師峠~雲ノ平

1日目 折立~薬師峠はこちらから






朝型の私。


テン場での目覚まし係りは私の役目。

1人、am3:30に起床。

テントから顔を出し、
満点の星の瞬きを確認。

自分の身支後、
シュラフ、マットを片付け終えてから、
am4:00に父ちゃんを起こし、
子供たちからシュラフを引き剥がしパッキング。
テント以外のパッキングが完了してからが一番大変。
寝ぼけ眼の子供達をあの手、この手でテントから寒空へと導かなければならない…

am4:00すぎ、 テン場の多くの人が活動を初めていたけど、
まだ就寝中の人もいるだろうから、子供達に大騒ぎされたら大変。
だからテントから外に出すときが一番緊張する。

温かいスープや飲み物で誘いだしたり、
お湯を注いだばっかりのアルファ米をカイロがわりに持たせたり…


そしてテントを一気に撤収。

この日はまだまだ元気で、4時30分過ぎには撤収完了。

歩き始める事が出来た。









小屋に寄り、
前日に頼んでおいたお弁当(一つ1000円)を2つ受け取る。


父ちゃんは早速ベンチに座ってお弁当で朝食。

私とお姉ちゃんは残っていたコンビニおにぎり。

neo君は小屋で購入した菓子パン(200円)


なんだかんだゆっくりしちゃって、
小屋から日の出を見て雲ノ平に向けて出発。








最初の目的は「薬師沢小屋」


「薬師沢小屋」までは下りメインの樹林帯。 

木漏れ日が気持ちよく、
沢の流れの音に足取りもテンポよく軽い。

開けた場所にあるベンチで小休憩。







木々は生き生きとし、
高山植物が咲き乱れるアルプスの森の中で、
朝のポカポカとした日差しにあたっていると、
まるで春の居心地。


「お花も咲いて春みたいだね~」

って父ちゃんに話しかける。



そんな気持ちいい沢沿いの道だけれども、
沢沿いということで、

川を横断しなければならない場所が3箇所。

もちろん橋は掛かっているが…



第一徒渉点。

橋の高さも低く、
日陰で河原も広く気持ちよく休憩。








第二徒渉点。

これは高所恐怖症の私には本当に恐怖…(涙)

父ちゃん、お姉ちゃん、neo君はさっさと行ってしまい、
トホホな気持ちで歩き出す。
半分すぎた所から、
丸太を組んである作りに変わって、
一歩踏み出すごとに、足元がミシミシと歪んでそれはそれは怖かった。









第三徒渉点。


高さは第二徒渉点と同じぐらいだが、
足場がしっかりしてたから怖かったけど無事通過…









ここからは沢を離れ、
しばらく歩き続けると、


「カベッケ原」という湿地帯にでる。






鳥の鳴き声の方にneo君と一緒に目を向ける。

山で初めて鳴き声から鳥を発見することが出来た!



「カベッケ原」はカッパが住んでいた所だそうで、
カッパが化ける原っぱの意味の「河化(かべっけ)
が原」になったのだそうだ。


ほとんど人が通る事もなく、
家族だけで過ごす静かな「カベッケ原」








静かな山の中で耳も研ぎ澄まされたのか、
小さな「カサカサカサ」という音に気づき、
足を止め目をやると…

カッパではなかったけど…(笑)

大きな「カエル」がのそのそと歩いていた^^



「カベッケが原」を過ぎれば、
「薬師沢小屋」もすぐソコ。

大きな薬師沢に沿うように建っている「薬師沢小屋」に到着。







ここも水が豊富で、
勢いよくホースから水が溢れ出す。

子供たちはその冷たい水で冷やされたフルーツ缶が気になってしょうがない(笑)

父ちゃんが一つ買ってくれて、
お腹と気持ちを満たしてから、

私がこの山旅で一番の心配事だった吊り橋へと向かう。


あまり高くありませんように…


という願い虚しく、

結構な高度に加えて、足元はスカスカ…


ガックリしている母を横目に、お姉ちゃんが一番にさっさと渡っていく…







続いてneo君が渡ろうとすると、

「ママ~手が届かないんだけど~」

ってそんな恐怖な事を言うから私は顔面蒼白…


でも本人はたいした問題でもないようでケロッとしている。

父ちゃんに後ろを歩いてもらうことにして、
これまたスタスタと渡ってしまった。


いよいよ私の番…

小さい頃、高い所を渡らせられる夢で何度もうなされるぐらい高所が苦手。
(でも山の頂上は大好きなんだけど)


後ろに並んでいた女性のハイカーさんに、
渡るのに時間がかかるかもだけど…と話すと、

「私もよ、ゆっくり渡ってくださって大丈夫だから^^」

と言ってもらい一歩を踏み出す。

(この女性の単独ハイカーさんとは、
歩くルートと日程がほとんど同じでその後何度も出会う事に^^)


人生で最初で最後の吊り橋になりますように…

と願いながら…


「あとちょっと…あとちょっと…あとちょっと…あとちょっと……」


と頭の中で念じるように繰り返しなんとか渡りきったものの、
足腰ガクガク(涙)


渡りきったら今度はオーバーハング気味の下りのハシゴ。

覗いてもハシゴの足元見えず…








山登りでは本当に厄介な高所恐怖症。

こういう経験を重ねていけば、ちょっとは軽減されるのかな…




そしてそんな恐怖体験の後は達成感でいっぱい♪

雲ノ平はまだまだ先だけど、
美しい薬師沢の河原でちょっと長めの休憩。

子供達もリラックス。








私はこの後の急登に備えて太郎平のお弁当を広げてランチタイム。








気持ちよい薬師沢に背を向け、
いよいよ樹林帯の急登へ。







長いハシゴを登り、
岩塊の登山道へ。








行けど行けど、
目の前に立ちはだかる岩塊の壁…





まるで瑞牆山を登っているみたいだねって父ちゃんと話す。

こんな場所で不思議とお姉ちゃんは絶好調で、
つねに先頭に立って、
ヒョイヒョイ~とまるでお猿さんのように身軽に登っていく。



neo君も特に大変といった様子なく、
鼻歌混じりで登っていってくれたからヨカッタ♪



ヒーヒー言っているのは親2人(笑)





なんとか2時間半弱で岩場を抜け木道にたどり着く。



いよいよ雲ノ平かな?







pm12:30 雲ノ平 アラスカ庭園に到着。






pm1:00 雲ノ平 奥日本庭園に到着。






この頃にはもうヘトヘトで、
コバイケイソウ、チングルマ咲き乱れた雲ノ平をゆっくり見渡す余裕もなく、
ひたすら雲ノ平山荘を目指していた。







お姉ちゃんは雲ノ平山荘のケーキセットをすごく楽しみにしていて、
喫茶の時間が終わってしまったら大変と常に先頭を歩いて家族を引っ張っていく。








そしてやっとpm1:30に雲ノ平山荘に到着。







中に入り、メニューを見てたら、
まさかのケーキセット売り切れ…



とりあえず何か食べようと中に入る。

この時、小屋番さんの

「テン場はかなり混み合ってますよ」

の言葉は私の心に響かず。。。


本当なら小屋でゆっくりしている場合ではなかったのだけど、
この時はテン場よりも、とにかく休憩だったんだろうな。




注文して席へとつくと、
ソロのお兄さんが「家族で写真撮りますよ~」って言ってくれる。

そういえば一度も家族写真を撮っていなかった!







お兄さんありがとう♪




静かで綺麗な雲ノ平山荘。
なんとなく宿泊者は少なめな印象。

後日聞いたら、この日はお布団一枚に1人で寝れたそうで、
しかも厨房に大きなボールに生鮭の切り身が山のように積まれているのを見たが、
これは石狩鍋となったみたいで、
とても美味しかったのこと。

注文したのはラーメンが2つに、おつまみセットと缶ビール。







お姉ちゃんはケーキセットがないと聞いてから、ずっとダンマリ…

楽しみにがんばって歩いてきたのにね…

そんなお姉ちゃんに声をかける。

「山を降りたら、美味しいケーキ屋さんにケーキセット食べに行こう♪」


お姉ちゃんは目に涙を浮かべてコクンとうなずいた。




お腹が満たされて、私もやっと正気に戻ったのか、
急に「テン場の混雑」が気になり出す。

父ちゃんも誰かからテン場の混雑具合の情報を聞いてきて、
急いで受付でテン場の受付(大人、子供共に1人500円)をし、
テン場へと向かう。


約30分の道のり。
疲れとビールの酔いで体が重い…







テン場が見える。
まだ空いてそうだよね…








と思ったが、
実際近くまで来てみると大きな石がゴロゴロしていて、
テントを張れるようなフラットな場所が全然ない。









どうりで上方までテントが張ってある訳だ。



一旦ザックを下ろして、空身でテントの張れる場所を探しに行く。


探すこと数分、
やっと一箇所4人用のテントが張れる広めの場所を発見。


地面がヌカるんでいて決していいコンディションではないが、
高山植物に囲まれ、
高台で眺望はよく、
トイレは遠くなるが、
水場は近め。



お姉ちゃんはテント横を流れる、小さな沢で黙々と遊び始め、
neo君はテントの中でお菓子を食べながらゴロゴロ^^








父ちゃんはテント横の岩に腰掛けて雲ノ平のテン場を見下ろす。









北アルプスの中枢、急崖に囲まれた台地状の雲ノ平にやっときた。


でもそれは、後日雲ノ平を離れて初めて実感することになった。



この時はただただ、

高原植物の咲き乱れる中、

そんな美しい自然の姿にテントが色とアクセントを付けるこの景色を、

じっと見つめるだけ。








今日は本当に疲れた…




夕食はフリーズドライの麻婆茄子に親子丼とアルファ米。

簡単な食事だけれども家族でワイワイと楽しい夕食になった。



疲れがたまった足で、
岩がゴロゴロしているテン場をトイレまで歩くのも大変だったが、
みんなでヨロヨロしながら歩いて、
日没と共にテントにイン。



翌日はいよいよピークハントの山登り。





明日もがんばらなくちゃ…





テントが暗闇に包まれる前に眠りについた。









つづく