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Posted by naturum at

2013年01月10日

丹沢主脈縦走(1)

1月4日~5日






丹沢主脈縦走





丹沢主脈とは、塔ノ岳から丹沢山、蛭ヶ岳、姫次、焼山を結ぶ、
丹沢の背骨を縦走するコースである。



スタートはヤビツ峠から。

丹沢表尾根を歩き、まずは塔ノ岳を目指す。


前夜からヤビツ峠駐車場で車中泊をし、
出発は6時半。
まだまだ夜が明けぬ薄暗い中でのスタート。


ヘッデンをつけて歩きだすが、
すぐに明るさをましてきた。


ヘッデンをしまい、登山口から登山道に入る。

まだ早朝の薄暗い中で子供達を喜ばせたのがパリパリに凍りついた霜柱。





徐々に空が明るくなり青空が見え始めた。





日の光が暖かく感じる。
登山道で歩きながらご来光を拝む。






家族全員、風邪をひくことなく元気にこの日を迎えられた事に感謝。









最初の目的地、二ノ塔に1時間半ほどで到着。

特にゆっくりする事無く一息ついて歩き出す。





泥のふみ後がそのまま凍ってしまったボコボコの歩きにくい道をくだり、
ひと登りしたら三ノ塔に到着。





ここでザックを下ろし、小休憩。

青空に浮かび上がる富士山、
塔ノ岳へとのびる長大な尾根を望む。


体が冷えきってしまう前に出発。

しばらくは平坦な道のりを楽しむ。






丹沢に登山にきてこんなに綺麗に富士山を見ることが出来たのは初めて。







可愛らしい帽子を身に着けたお地蔵様に手を合わせ、
ここからいっきに下り、わずかに登り返すと鳥尾山山頂。






鳥尾山山頂からちょっと進んだ所から東京スカイツリーを見ることが出来た。

子供達が目を凝らして見つめる。



だいぶ登山道がヌカルみ始めたので、
neo君にゲイターを装着する。


お姉ちゃんは汚さないから、とズボンの裾をまくり上げゲイターを拒否…


neo君はゲイターを泥でまっくろにし、
次の目的地、行者ヶ岳に到着。







心配だった行者ヶ岳の先にある鎖場も問題なく通過でき、
無事、11時に新大日に到着。


ここからは伊豆七島を見渡す事が出来た。


昼食は新大日か塔ノ岳と思っていたが、
この時点で時間に余裕が出来たのと、
全員一致でお腹が空いたということで、
広々としたベンチでカップラーメンの昼食。


子供達は楽しみにしていたワンピースのカップ麺^^





食後は長居する事無く11時半、新大日を出発。


塔ノ岳をめざす。






12時20分、3度目の塔ノ岳に登頂!





1度目は去年2月に大倉から登った雪の中の頂上。


2度目は去年3月に茶々さんファミリー、arigatoさん&Taeちゃんと、
鍋割山経由で登った雨の頂上。


3度目にしてやっと頂上から広がる雄大な景色を見ることができた!






早速、私のお気に入り塔ノ岳の山小屋、尊仏山荘に向かう。






その途中、小屋の裏側から大きな鹿が2匹現れた!


目が合う…







ちょっと怖いかも…



でも静かに小走りで私達の横2mぐらいの所を通りぬけていった。




尊仏山荘ではサイダーを注文。

子供達は登山者ノートに今日の事を書き込み始めた。

富士山が印象的だったのかな。
2人とも富士山の絵を描いたら、
山小屋の方達が上手に書けたな~と褒めてくれる。



これから丹沢山に向かう事を話すと、
丹沢山へはゆっくり歩いても1時間半でつくよ。
と話してくれた。


予定通り3時前には到着できそうだ。


小屋の方にお礼をいい、
塔ノ岳を出発。



下っては登って…






下っては登ってを何度か繰り返し、







ちょうど1時間半ぐらいで、
この日の目的地丹沢山(1567.1m)に2時半に到着。







子供達はゴールした喜びよりも、
小屋が気になってしょうがない。


この日の宿泊は、
初めての山小屋泊、丹沢山山頂にある「みやま山荘」にお世話になるからだ。


入り口の戸を開ける。


すぐ右手が受付になっており、
小屋のご主人が出迎えてくれた。


予約時に個室を希望していたが、
その日の到着順になるという事で、無理かもしれないと思っていたし、
お正月休みで1組のお布団に2人は覚悟の上だったが、
あてがわれた部屋は、
2人用個室が2つで、
一人一組のお布団だった^^



手続き後、さっそく登山靴をぬき寝室となる2階に移動。


綺麗な板の間にお布団が2組。
ここには私とneo君が利用。





隣の個室に父ちゃんとお姉ちゃんという組み合わせ。



子供達はよっぽどうれしかったのか、
自分達のお部屋のお布団を綺麗に敷いてくれた^^



一度、一階に降り、ストーブのある談話室でビールで乾杯^^

暖かい。

どうやら小屋についたのは2番目のようだった。
あとから続々とハイカーが到着する。


夕食の5時までのんびりと過ごし、

5時ちょっと前に食堂に移動。

事前に調べてはいたが、
本当に豪華な夕食。


隣の方が写真を撮ってくれた^^





お夕飯は焼肉、高野豆腐の煮物、桃の缶詰、ご飯に味噌汁に温かいお茶。


お姉ちゃんは焼肉をご飯の上に並べ、

「焼肉丼♪」

と嬉しそう。


父ちゃんとお姉ちゃんはご飯をおかわり^^




食後はポカポカの談話室で、
他のハイカーさんとお喋り。

みんな山好きだから、
あちこちで話が盛り上がる。



8時半、消灯ということで、
8時前には支度をすませ布団の中に。


小屋の中はポカポカと、
朝まで上着を着る事無く、
暖かに眠る事が出来た。









2日目につづく

  


Posted by akko(ageha) at 16:12Comments(0)丹沢主脈縦走

2013年01月14日

丹沢主脈縦走(2)

11月4日~5日





丹沢主脈縦走


(ヤビツ峠から丹沢山はこちら







am4:00に目を覚ます。

朝食の時間は6時だったから、
まだまだ寝れるが、
この日の行程を考え出したら寝付けなくなってしまった。


5時半、体を起こし支度を始める。
まだ暗い窓の外を見ると、
街の夜景がキラキラと光ってみえた。


朝食は、炊き込みご飯、味噌汁、切り干し大根の煮物、梅干に昆布の佃煮。


ご飯のお代わりをしようか悩んだけど、
あまり満腹でも歩くのが大変かなと思いやめておいた。

ポットから注がれる熱い緑茶が美味しい。

3杯か4杯は飲んだ。




食後は急ピッチで出発の準備。
父ちゃんと手分けして、
荷物をまとめ、
布団を畳み、
一階の自炊テーブルで、アルファ米にお湯を注ぐ。


子供達に登山靴を履かせ、
顔見知りになった方達とご主人にお礼を言って小屋を出ようとしたとき、
小屋のご主人が、
購入していない、
もう一種類の方の山バッジをお姉ちゃんに手渡して、
すでに外に出ていたneo君に、


「おぃ、チビ助、がんばれよ~」


と声をかけてくれた。




ご主人の気持ちが本当に嬉しかった。

初めての小屋泊まりが「みやま山荘」でよかった。
沢山の楽しい思い出を心に詰め込んで、
2日目をあたたかな気持ちでスタートすることができた。







小屋に泊まった人たちは、
塔ノ岳方面に向かう人、
蛭ヶ岳方面に向かう人、
だいたいこの2つにわかれていく。


ちょうど出発時刻が同じだった、
外人さん2人組は、
私達と同じ蛭ヶ岳方面だったが、
蛭ヶ岳から檜洞丸を通る丹沢主稜とのこと。


いつかはそのコースも歩いてみたい、
なんてボソッと言ったら、
みんなに猛反対された(笑)



この日のお天気は風が強く、
風に雪が混じる寒い朝になった。

東の空は青空だが、
西の空はどんよりとグレー色。


なるべく青空を見るようにして歩いた。






稜線に出ると雪混じりの風は強まり、
最初は木道の下り道の為なかなか体が温まらない。






ガスがかかってないのが幸いだ。
遠くの山並みまで綺麗に見れる。


遠くに霧氷を見て取れた。
まるで桜がさいているように見れる。







この日は前日とは打って変わって随分と気温が下がったようだ。


すべてが凍りつく。








枯れた花もダイヤモンドの様。






冷たい風対策にお姉ちゃんはネックゲイターをホッペに巻いた(笑)





鬼ヶ岩あたりから残念だが、
ガスで見通しが悪くなり始める。

下りの鎖場の岩は凍てついていたので、
一歩一歩慎重に足をおいていく。






ここから標高差約150mほど登り返して、
丹沢最高峰、蛭ヶ岳登頂!





山頂からの景色は見事ガスで真っ白。


とにかく蛭ヶ岳山荘にいってみるが、
人影がない…







蛭ヶ岳のバッジは欲しかったから、
山荘の中を窓越しに覗きこむ。

小屋の主はもう山を降りちゃったのかな…


「こんにちは~」と大きな声で声をかけてみたら、
奥からご主人が現れた^^


無事バッジも購入でき、
テラスをお借りし休憩。


お腹がすいたと子供達。
作ってきたアルファ米がすごい勢いで減っていく。


温かい飲み物を飲んで出発。


ここからは整備された木道の下り道。
樹林帯に入り、頬を打ち付けていた風雪も和らぐ。

木道をテンポよく下っていくが、
木道と木道の数m~数十mが凍結。

すぐ先にまた木道が見える為、
アイゼンを装着する事も出来ず慎重に足を運ぶ。

子供達はまったく転ぶ気配もなく、
凍結したツルツルの道を嬉しそうに進んで行く…



木道の道が終わる頃、
凍結した道も終わり、
寒さも和らぎ、
お喋りを楽しみながら歩く事が出来るようになると、
ほどなくして「姫次」に到着した。






地図と時間を照らし合わせる。


ここから焼山までには、
バス停に下りることのできるエスケープルートが2本ある。
子供達の調子や時間によっては、
無理せず下山出来るのはファミリーには有難い。

けれどもだいぶいいペースで歩いてこれた。

バスの時刻は午後は4時37分の一本のみ。

子供達も元気だし、
十分焼山まで歩いても問題なさそうだ。



姫次を出発し黍殻山非難小屋で昼食。

マジックパスタにフリーズドライの白米に麻棒茄子で簡単に。


だいぶ気温が上がったような感じがしていたが、
ナルゲンボトルに入れた飲み物は凍ってしまっていたし、





霜柱はあいかわらずパリパリ。








落ち葉の敷き詰められた歩きやすい登山道を進むと、
pm1:45に最後の目的地、
焼山山頂に到着。






温かい飲み物を作って、一休み。



いよいよここからは一辺倒の下り道。

約1時間半で西野々バス停にpm3:30到着!







バスの時間までの1時間は、
バス停の向かいにあった広場のベンチとテーブルをお借りして、
お疲れ様会^^






温かい飲み物を入れて、
ささやかに歩きとおした後の楽しい時間を過ごす。



後はバス、電車を乗り継いで車を停めてあるヤビツ峠まで戻らなければならないのだけど、
かなりの時間がかかるし、
ヤビツ峠までのバスの最終にも間に合わないので、
本厚木のビジネスホテルでもう一泊する予定を立てた^^



西野々バス停→三ヶ木バス停

三ヶ木バス停→JR橋本駅

JR橋本駅→JR厚木駅

JR厚木駅→小田急線、本厚木駅(ビジネスホテル泊)




翌日

小田急線、本厚木駅→小田急線、秦野駅

秦野駅→ヤビツ峠




ヤビツ峠に向かうバスの中、
このバスが終点に到着と共に、
今回の山行が終わってしまうんだなと、
ちょっと寂しさを感じた。

山に長くいればいるほどこの感覚を覚える。

でも今回はほとんどすべてが予定通りに行動できたように思う。

子供達も元気だったし、
家族でどれだけのお喋りをしただろう。


みんな元気にバスを降りて、
我が家の丹沢主脈縦走が終わった。










  


Posted by akko(ageha) at 13:04Comments(0)丹沢主脈縦走