丹沢主脈縦走(2)
11月4日~5日
丹沢主脈縦走
(ヤビツ峠から丹沢山は
こちら)
am4:00に目を覚ます。
朝食の時間は6時だったから、
まだまだ寝れるが、
この日の行程を考え出したら寝付けなくなってしまった。
5時半、体を起こし支度を始める。
まだ暗い窓の外を見ると、
街の夜景がキラキラと光ってみえた。
朝食は、炊き込みご飯、味噌汁、切り干し大根の煮物、梅干に昆布の佃煮。
ご飯のお代わりをしようか悩んだけど、
あまり満腹でも歩くのが大変かなと思いやめておいた。
ポットから注がれる熱い緑茶が美味しい。
3杯か4杯は飲んだ。
食後は急ピッチで出発の準備。
父ちゃんと手分けして、
荷物をまとめ、
布団を畳み、
一階の自炊テーブルで、アルファ米にお湯を注ぐ。
子供達に登山靴を履かせ、
顔見知りになった方達とご主人にお礼を言って小屋を出ようとしたとき、
小屋のご主人が、
購入していない、
もう一種類の方の山バッジをお姉ちゃんに手渡して、
すでに外に出ていたneo君に、
「おぃ、チビ助、がんばれよ~」
と声をかけてくれた。
ご主人の気持ちが本当に嬉しかった。
初めての小屋泊まりが「みやま山荘」でよかった。
沢山の楽しい思い出を心に詰め込んで、
2日目をあたたかな気持ちでスタートすることができた。
小屋に泊まった人たちは、
塔ノ岳方面に向かう人、
蛭ヶ岳方面に向かう人、
だいたいこの2つにわかれていく。
ちょうど出発時刻が同じだった、
外人さん2人組は、
私達と同じ蛭ヶ岳方面だったが、
蛭ヶ岳から檜洞丸を通る丹沢主稜とのこと。
いつかはそのコースも歩いてみたい、
なんてボソッと言ったら、
みんなに猛反対された(笑)
この日のお天気は風が強く、
風に雪が混じる寒い朝になった。
東の空は青空だが、
西の空はどんよりとグレー色。
なるべく青空を見るようにして歩いた。
稜線に出ると雪混じりの風は強まり、
最初は木道の下り道の為なかなか体が温まらない。
ガスがかかってないのが幸いだ。
遠くの山並みまで綺麗に見れる。
遠くに霧氷を見て取れた。
まるで桜がさいているように見れる。
この日は前日とは打って変わって随分と気温が下がったようだ。
すべてが凍りつく。
枯れた花もダイヤモンドの様。
冷たい風対策にお姉ちゃんはネックゲイターをホッペに巻いた(笑)
鬼ヶ岩あたりから残念だが、
ガスで見通しが悪くなり始める。
下りの鎖場の岩は凍てついていたので、
一歩一歩慎重に足をおいていく。
ここから標高差約150mほど登り返して、
丹沢最高峰、蛭ヶ岳登頂!
山頂からの景色は見事ガスで真っ白。
とにかく蛭ヶ岳山荘にいってみるが、
人影がない…
蛭ヶ岳のバッジは欲しかったから、
山荘の中を窓越しに覗きこむ。
小屋の主はもう山を降りちゃったのかな…
「こんにちは~」と大きな声で声をかけてみたら、
奥からご主人が現れた^^
無事バッジも購入でき、
テラスをお借りし休憩。
お腹がすいたと子供達。
作ってきたアルファ米がすごい勢いで減っていく。
温かい飲み物を飲んで出発。
ここからは整備された木道の下り道。
樹林帯に入り、頬を打ち付けていた風雪も和らぐ。
木道をテンポよく下っていくが、
木道と木道の数m~数十mが凍結。
すぐ先にまた木道が見える為、
アイゼンを装着する事も出来ず慎重に足を運ぶ。
子供達はまったく転ぶ気配もなく、
凍結したツルツルの道を嬉しそうに進んで行く…
木道の道が終わる頃、
凍結した道も終わり、
寒さも和らぎ、
お喋りを楽しみながら歩く事が出来るようになると、
ほどなくして「姫次」に到着した。
地図と時間を照らし合わせる。
ここから焼山までには、
バス停に下りることのできるエスケープルートが2本ある。
子供達の調子や時間によっては、
無理せず下山出来るのはファミリーには有難い。
けれどもだいぶいいペースで歩いてこれた。
バスの時刻は午後は4時37分の一本のみ。
子供達も元気だし、
十分焼山まで歩いても問題なさそうだ。
姫次を出発し黍殻山非難小屋で昼食。
マジックパスタにフリーズドライの白米に麻棒茄子で簡単に。
だいぶ気温が上がったような感じがしていたが、
ナルゲンボトルに入れた飲み物は凍ってしまっていたし、
霜柱はあいかわらずパリパリ。
落ち葉の敷き詰められた歩きやすい登山道を進むと、
pm1:45に最後の目的地、
焼山山頂に到着。
温かい飲み物を作って、一休み。
いよいよここからは一辺倒の下り道。
約1時間半で西野々バス停にpm3:30到着!
バスの時間までの1時間は、
バス停の向かいにあった広場のベンチとテーブルをお借りして、
お疲れ様会^^
温かい飲み物を入れて、
ささやかに歩きとおした後の楽しい時間を過ごす。
後はバス、電車を乗り継いで車を停めてあるヤビツ峠まで戻らなければならないのだけど、
かなりの時間がかかるし、
ヤビツ峠までのバスの最終にも間に合わないので、
本厚木のビジネスホテルでもう一泊する予定を立てた^^
西野々バス停→三ヶ木バス停
三ヶ木バス停→JR橋本駅
JR橋本駅→JR厚木駅
JR厚木駅→小田急線、本厚木駅(ビジネスホテル泊)
翌日
小田急線、本厚木駅→小田急線、秦野駅
秦野駅→ヤビツ峠
ヤビツ峠に向かうバスの中、
このバスが終点に到着と共に、
今回の山行が終わってしまうんだなと、
ちょっと寂しさを感じた。
山に長くいればいるほどこの感覚を覚える。
でも今回はほとんどすべてが予定通りに行動できたように思う。
子供達も元気だったし、
家族でどれだけのお喋りをしただろう。
みんな元気にバスを降りて、
我が家の丹沢主脈縦走が終わった。
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